気が向いたら...

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ブラック企業から逃げてきた話

というわけで、全く誉められないどころか世間的に見たら最悪の辞め方である突発退職を決行してしまいました。

もちろん自分でもこんな辞め方がいいとは思っていませんし、今後会社がどんなアプローチをしてくるか不安ではあります。でも、今の会社の環境を経験して、初めてこの会社は逃げないとそのうち鬱になって体調壊すばかりか、このままでは家庭崩壊に繋がると危機感を覚える環境でした。

ただ、あまりにも限界で会社を逃げたいと感じている方がいれば、少しでも参考になればと思います。良いか悪いかは別にして、こんな方法もあるんです。

退職代行も考えましたがお金がもったいなく感じてしまい、頼むくらいならそそくさ逃げちゃえばいいんだと決断。

自分が今の会社に入ったのは昨年の8月。社長はとても口がうまい人で、面接の時にすごくいい会社に見えてしまいました。社長は“君はこの場で採用します!”と言われ、こんないい社長のもとで働けるならと即決してしまいました。今考えてみれば、もっと冷静になって考えるべきだったと猛反省しています。

入社してみてわかったブラックポイントは…

1.その場で採用
今考えてみれば、これはブラック要素しかないですね。それだけ人が辞めるから常に人不足で要は誰でもいいわけですから。

2.勤続年数10年超えがいない
これはあとで発覚したことですが、改めてこれ結構やばいですよね。それだけみんなすぐ辞めるってことです。でも、この社長なら大丈夫じゃないかと自分に言い聞かせていましたがやっぱり無理でした。

3.入社したら部署が違う
こんな経験は初めてでしたが、初出社したら面接したときに話した部署(現業)と違う営業に配属されました。営業ならそもそも入社してないのにね…。出社した途端から困惑したのを覚えています。

4.上司が社長の息子
これも面接時には教えてくれなかったと言うか、そもそも応募した部署と違う部署に配属されたため知りようもなかったんですが…息子自体はいい人でしたが、社長を崇拝しているためグチの1つも言えません。ガス抜きできない環境はどんどんストレスが溜まります。前の会社は愚痴が言い合えたからこそ、絆も生まれて今でも仲良くできています。ですが、逃げた会社はそこまでの関係になった人は1人もいません。所詮はみんな社長の手下だから。

5.社長は神様
なんか宗教団体の教祖様みたいでした。その日によって言うことやることがコロコロ変わる。前日に社長に言われた通りにやったら、次の日は“こんなやり方しろなんて誰が言ったんだ!”と理不尽に怒鳴られることもしばしば。社長は記憶喪失なんじゃないかと疑いたくなることがよくあり、振り回された社員はみんな疲れきってました。

6.休日出勤の嵐
これが自分が退職した一番の決め手。元々面接では土曜・日曜しっかり休める、休日出勤はごくたまにと言われ、嫁さんもそれならと納得して入社したわけですが、入社して2ヶ月後に突如休みが日曜・月曜に変更。しかも日曜は月に2~3回は残業扱いの出勤で振休は取れないため、実質の休みは月曜日のみ。その月曜日も直前になって勝手に休みが変更され、次の休みがいつなのか状態になることもしばしば。要はプライベートの予定は入れるなということですね。

7.有給休暇?
そもそも会社の男で使ってる人を見たことがない。

8.休みの日も客から電話の嵐
これも退職理由の決め手。“休みの日は直接担当者の携帯に電話するように”と客に伝えるように社長から言われていたため、酷いときは休みなのに1日20件もの電話があることも。これでは休みとは何なのか?状態です。

9.昇格が早い
とにかく昇格が早いこと早いこと。一見良さそうに見えますが、役職が上がれば上がるほどさらに休めなくなり、酷いと休みは2週間に1回になります。さらに役員レベルになれば残業代がなくなるため、社長からいいように使われるようになります。よって、部長・次長・課長クラスはみんな常に顔が死んでました。

10.社長から朝5時半~6時にメールが来る
これはそもそも常識的におかしいレベルですが、結構頻繁にあったんです。しかも内容は全然緊急じゃない下らないもの。社長はかなり早く起きちゃうため、思い付いたことを留めておけずにすぐ送りたいらしい。逆にめちゃくちゃ夜遅く(23時以降)にメールが来ることもあります。社員の気持ちは何も考えていません。


こんな会社が実際に存在し、私はまんまと引っ掛かってしまいました。小さい会社は全てこういうわけではないと思いますが、社長と距離が近い会社は怖いなとつくづく感じました。

こんな環境で社長に辞めますなんて言えるはずもなく、しかも上司は息子だから相談も出来ない。休みが不定期だから予定も立てられず、自分の趣味活動も嫁さんと出掛けることも出来ない。こんなんじゃ毎日何のために生きているのかわからなくなり、時間が経てば経つほど精神的に限界が来る。

どうやって会社から逃げようかいろいろ考えた結果、突発退職しかないという結論に至りました。

そして、今日突発退職決行。前日までに作業着等を箱詰めし、会社の車に詰め込む。今日の午前中の仕事後に会社の駐車場に会社の車を停め、引き継ぎ書を作成して印刷。デスク回りの物を全て処分し、有給&欠勤の届けを担当者の机に置き、二度と来ない会社をあとに。

帰りのバスの中で会社の人の番号を全員着信拒否にして、ショートメールも全員受信拒否。パソコンのメールも会社のアドレスを受信拒否と抜かりなく設定。

会社の携帯から社長に辞める旨をメールで送り、即電源オフ。そのままダンボールに鍵、退職届などを一緒に箱詰めし宅急便で一生関わりたくない会社へ送り、全てが終了。

休み関係なく連絡が来まくる、365日常に生活を支配されていた会社の携帯が手元からなくなっただけで、なんか重すぎた肩の荷が降りたような感じがしました。

今ごろ会社は大騒ぎでしょう。こんなクソブラック企業は痛い目に遭えばいいんです。突発退職という最後の手段を選んでしまいましたが、死ぬよりはマシだと思っています。

ブラック企業で辛い思いをしている方、今すぐ逃げたほうがいいですよ。